アプリのインストールから利用、そしてウェブ版、ソーシャルメディアとの連携など、アプリを軸にした全体的なサービス設計の質を高め、マーケッターに施策の実施に高い自由度を提供するのがBranch Metrics( https://branch.io )だ。2014年創業からわずか2年で5,000以上のアプリが利用し、総額5300万ドルの資金を調達しているmBaaSの中でも破格の成長を遂げている。
アプリ向けのマーケティングソリューション。主な機能 1)ユーザのアプリ利用度に応じてPUSH通知、外部での広告配信をカスタマイズする。 2)ディープリンクを活用してアプリ内外の他のコンテンツとシームレスな行き来ができるようにする。これにより、ニュースアプリBUZZFEEDはアプリ内にクイズ機能をつけたりしている。
ディープリンクの活用でアプリへコンテンツを追加したり、UXを高めるのと、利用頻度の向上・ロイヤルユーザ化の両方を進められる点が強み。
現時点で5,000アプリが利用しており、月間10億人のユーザリーチ、250億回のAPIコールがある。今回3500万ドルを追加資金調達を行い、インド市場に参入。インドでは短期間で1,000アプリを獲得した。
facebookがモバイルBaaSのPhrseをサービス終了するというニュースが話題になっている。モバイルBaaSも単純なPUSH、ストレージの提供などでは進化するアプリのマーケティングに適応できない。Branch、先日紹介したAppboyのように顧客のマーケティング課題の複雑化に合わせて、アプリの売上増加につながる機能を提供している点が秀逸
(ビジネスモデル、同類のビジネスの立ち上げ)BranchはBUZZFEED、Jet.comなどの大手のアプリを獲得している。それらの大手でも進化するアプリのマーケティング課題に合わせて内製での機能追加は厳しい模様。このビジネスのポイントは、1)大手アプリで事例とノウハウ蓄積、2)1の事例を使いさらに大手アプリを獲得する。3)小さいアプリはセルフサービスで獲得。4)3の中で急成長したアプリはフルサービスを提供する、というやり方がはまるはず。
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