mParticleはアプリのデータ取得と管理を一元化できるサービスだ。管理の一元化とは、mParticleのSDKを実装しておけば、連携サービスが多数あるので他サービスのSDKの実装が不要だ。
アプリの計測や広告掲載、外部サービスの利用に合わせてSDKの実装を行う場面は多々ある。アプリ運営者としては、実装のタイミングで、SDKの調査、組み込み作業、他のSDKとの干渉や不具合が発生しないか気にしないといけない。アプリの管理を外注している場合にはそのコストも馬鹿にならない。mPartcileはそんなSDKの管理の「煩雑さ」から解放してくれるのだ。
mParticleは通常の計測サービスのようにアプリの計測対象(起動、イベント、課金など)を設定しデータを収集する。収集したデータは以下のサービスとAPIで共有できる。これにより1SDKで様々なサービスを利用できる。
■企業・サービスの概要について:モバイルのデータを利用企業のアプリから収集し、他のソリューションへ送ることができる。100以上の外部ソリューションと連携済み。使い方として、アプリ利用データを収集して広告配信に使ったり、別の解析ソリューションに送ったりできる。他のサービスではデータの使い回しはそれほどできない。大規模アプリは幅広いデータ活用を行うため、mParticleが利用される理由となっている。Spotify,Airbnbも使っている。データの収集規模は総計7.5億人、Eコマースの売上2500億円、APIコール数は650億回の規模に達している。
この手のソリューションは1サービスで収集してもそこで使うか、限られた再利用があるだけ。データの用途が増えるとSDKの実装数が増えるのが痛い。1SDKで幅広いデータ利用ができる価値はSDK数を抑制できるだけでも大きい!
■ビジネスモデル:ビジネスモデルは利用データのボリュームに合わせて課金。このサービスのポイントは1SDKでマーケティングに必要なデータを収集し、他サービスで使いまわせること。モバイルアプリ向けの主要サービスとのデータ連携、進化するマーケティングに合わせてカバーするデータ領域を広げていくこと。
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