Wish: $578.7M調達のモバイルコマースアプリ

日本ではメルカリ・フリル、直近でゾゾタウンも参入したフリマアプリが盛り上がっていますが、USではWishというモバイルコマースアプリプラットフォームがアグレッシブな活動をしています。

2010年に設立後、数回のピボットを経て、2011年9月に今のモバイルコマースプラットフォームの原型が出来上がったようです。2014年6月に$50millionの資金調達をし、Facebookでは常に広告が上位表示されていましたが、2015年にはさらにFacebook/Groupon/Zyngaなどへの投資で有名なYuri Milner率いるDST GlobalをリードVCとして約$500millionの増資も完了しています。

wish アプリ キャプチャ
(画像引用元:Appstoreスクリーンショット)

取り扱い商品としては、中国産の低価格な商品が多く、1) 商品受け取りまでの時間がかかる、2) 到着時に既に壊れているなど質に問題がある場合も多い、ためクレームも多いようですが、それでも時間に制約がなくとにかく低価格の商品を購入したいというマーケットを対象にして成長しているようです。USで言うところのスマフォのウォルマートのイメージですので、日本だとスマフォのドンキホーテですかね。もちろん、時間と質の問題もUSやヨーロッパに倉庫を確保し、人気商品の在庫を保持する計画があるなど、改善は進めているようです。

第二のFab.com(最大約$1billionのValuationで合計$330million調達したが、ビジネスモデルを確立できなく最終的に約$15millionで買収された)になり得ると思っている人も多いと思いますが、Wishはスマフォに特化することで差別化し、本気でアマゾン・アリババに対抗していくつもりのようです。(ファウンダーの二人がGoogle/Yahooでサーチに関わっており、リコメンデーション関連の技術に強いというのも私は彼らの強みかと思います。)上記の通りまだ課題も多い中、彼らが今度どのように資金を使い成長していくかが楽しみです。

*Wish資金調達
Wish資金調達
(画像引用元:Crunchbase)

 

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